活動日誌【2017】

フランスからの青年たちの日本巡礼2017年夏の余韻

巡礼者ヴィオレンの証言:

私が何より感動したのは、世界のキリスト者の大きな家族に自分が属しているという感覚である。自分の日常とはとても遠いのに、日本の男性も女性もとても近い存在と感じたし、テゼの祈りの日本語の歌にも親しさを覚えた。巡礼グループでの日々の振り返りの時間も充実していた。というのも、各自が人々との出会い、景色、祈り、発見したことなどに価値をおきながら、過ぎ去った1日にそれぞれ新たな照らしを与えてくれたから。この美しい霊的な経験を生きることが出来たのは、何と幸運だったことか。Arigato gozaimasu!

巡礼者マリーの証言:

私は15年前の高校の時の歴史や地理の授業の記憶を携えて、日本に旅立った。この巡礼は本当に深みに入っていくような体験だった!まず大変な暑さと湿気を除いて、日本は西洋と同じように発達した国であることを私は知った。14時間の飛行の後に、あぁ何という驚き!最初のびっくりした贈り物は、1日目の晩に受け入れてくれた長崎の小教区の信徒さんが素晴らしい桃を差し入れしてくれたこと。後で知ったのだが、それは一個4ユーロ以上する桃で、逸品の果物だった。

それから、私たちは五島で感嘆すべき歓迎を受けた。緑で覆われたトルコブルーの海に囲まれた島々は、迫害されたキリスト者が移り住んだ歴史的にカトリックの地域である。ある晩、好きな浴衣を選んで着てみるチャンスがあった。これが私にとって決定的な瞬間となった。私は年配の3人の日本人女性が15分くらいかけて懇切丁寧に着付けしてくれるのに身を委ねた。この身体的な体験によって、私の心と頭はついに理解したのだ。私は日本にいる!と。

その後、私たちは再び長崎の港に戻り、「砂漠の1日」のために長崎の田舎の方へ移動した。色々な訪問や灼熱の徒歩巡礼の後に、この1日はとても良かった!長崎に戻る船の中で、私たちは台風の進路のニュースを注意深く聞いた。幸い直撃には合わず、台風の尾っぽに触れたくらいだったが(それはブルターニュ地方の天候に似ていた)、この島国はどれほど自然の力と共存していかなければならないか、自然の脅威の前で人間が塵のようでしかないかを思い起こされた。

私たちはかの有名な新幹線で広島へ移動し、イエズス会の家に迎え入れられた。この家にかつて住んでいたペドロ・アルペ神父sjは原爆投下直後、負傷者の救済の立役者となった。私たちは8月6日に広島平和記念公園の72年目の記念祭に参列し心揺さぶられた。私にとって最も印象的だったことは、原爆資料館でフランスがアメリカ、中国、ロシア、北朝鮮と共に印付けられていること、広島の悲惨な出来事の後におよそ100回の原爆実験のほとんどがそれらの国々で行われているということ(例えば環状珊瑚島でも)、核の拡散を制限する最新の条約は2009年のものだということである。過去の歴史の1ページだと思っていたことが、今日の悲痛な現実へと転回していった。私たち一人一人は、特にフランスにおいて、自分のいる場所において、平和を生み出す人としての役割があると自覚させられた。

広島から目の届く距離には、神道に捧げられた宮島がある。そこでは町のあちこちで鹿に出会う。この島は数々の共通点ゆえに(強い潮の満ち引き、聖なる場所、ユネスコの世界遺産…)、モン・サン・ミッシェルと姉妹友好関係にある。

最後に、私たちは東京へ向かった。夜行バスが2時間おきにサービスエリアに停まるたび、私たちは規模、機能や清潔さにおいて全く見事なお手洗いの数々を発見した。巡礼では殉教者や原爆などの歴史的な深刻さに直面するだけではなく、海水浴をしたり、アイスクリームを味わったり、たくさん笑ったり…心弾むひとときがあった。東京では、援助修道会に迎え入れられた。街の通りには名前がないし、日本人は英語を少ししか話さないので、優れた方向感覚を持って、歩くことを好まないとならない。地下鉄3駅分を歩くのに1時間かかってしまった!パリ人の反射神経を早いところ忘れる必要がある。

2週間に及んだ巡礼の暑さ、疲れ、雑魚寝生活にも関わらず、私たちは最後まで結束が固く、とても親切で注意深かった。私たちは何度も御摂理の恩恵を受けた。最後の派遣のミサとお祝いの食事の時、私たちは喜びのうちに賛美を捧げた。援助修道会のマリー・アンヌ、ラッシェルとふみ、そしてギエム神父sjに同伴されたことも素晴らしかった。巡礼は日本の文化の内側を体験すること、そしてヨーロッパではどちらかというと「真理」として受け止められているイエスに「道」として出会っていくことを可能にしてくれた。ということで、私に残されたのはアフリカの「いのち」かな!イエスは道、真理、いのち。イエスはそれぞれを通して知られていくのだ。

年末の一日黙想会

黙想会には19名が参加し、沈黙のうちにじっくり祈りながら、今年の歩みを読み直し、頂いた恵みを思い起こしました。

参加者の感想から:「黙想会に参加して、ざわついていた心が落ち着き、安定していくことが感じられました。おかげで今年自分に起こったことを冷静に見つめ直すことができ、神さまからの恵みが私に多く降り注がれていたことに気づけました。」

「一日中静けさの中にひたることが出来て幸せでした。」

「普段は、教会でも一人でもなかなかお祈りできないのですが、久しぶりに神さまに話すようにお祈りすることができました。」

「1年の終わりに、この一年間の出来事と心の動き、自分の成長や課題を感じることができました。」

(アトリエで黙想者が思いを表現した作品や「私の今年の漢字」)

アジアンセッション2017

昨年度インドで行われたセッションが、この3月日本で行われました。

インド会員の初来日に加え、台湾、香港、そしてはるばるイギリスからも会員が駆けつけ、豊かな時間を過ごしました。

初日は「京都」。日本の歴史と伝統が息づく京都で長旅の疲れを癒し、セッションに向かいました。

セッションは琵琶湖のほとり唐崎黙想の家で、イエズス会小山師の「平和について」の講義を伺いながら、それぞれが

置かれた場でのミッションと課題を分かち合いました。

続くプログラムは「広島」「釜ヶ崎」での体験です。実際にその場に立ち、証言を聞きながら会員と出会い日本の痛みの部分に

触れてもらう体験です。

お互いに、異文化に触れながら出会う体験は、「平和の実現」に向けての小さな実践であったように思えます。

セッションの詳しい様子はFacebookにも紹介しておりますので、ご覧ください。

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